【2023/11/5】獅子座下弦の月

星の流れ

 11月5日 17時36分頃 獅子座で下弦の月です。
 また、土星が順行に戻ってすぐのタイミングでもあります。

 日蝕、月蝕を経て、段々と物事が整って、新しい方向を向いていますが、簡単に整う流れではありません。

 蠍座の季節は、いつも深く内面を見ることが多く、いつもは見ることができない本音に光を当てます。それは、心の底から望む形を作っていくためでもあります。底が見えなければ、天上を知ることもできません。

 求めている形、追求したいものに妥協をしないためにも、しっかりと自分を見つめることが大切になります。

獅子座13度『揺れている年を取った船長』

 月は、獅子座13度『揺れている年を取った船長』という、過去を振り返りながらのんびりと過ごす度数で起こっています。

 家や家族を表す4ハウスに月はあるので、実際に家でゆったりと過ごす時間を持つことや家族との時間を過ごすことで、自分をしっかりと見つめ直すことができそうです。
 ICにも月は重なっているので、ゆっくりと過ごすことは、自分自身の底を見つめることにもなるでしょう。家や家族とだけでなく、プライベートの時間をのんびり過ごすことで気付きがあります。

 月は、12ハウスの牡牛座の木星や6ハウスの蠍座の火星と葛藤の配置になっているので、「過去」の自分と「現在」の自分についても振り返るといいでしょう。

 「過去」は最近の星のテーマにもなっています。
 下弦の月では、天王星も過去を表す12ハウスにあるので、どんなにこだわっていたことでも、スパッと忘れられる雰囲気もあります。

 ただ、6ハウスにある蠍座の星々は、どんなことでも受容し、繋ぎ合わせよりよい形にしようと働きかける度数で起こっているので、スパッと手放すよりも、過去のどんな出来事でも経験だと捉え、糧にしていった方が、良い選択をしていけるのではないかと思います。

蠍座13度『実験をしている発明家』

 太陽は、蠍座13度『実験をしている発明家』という、一見繋がりのないような異質なものを組み合わせる応用力を持つ度数で起こっています。

 また、太陽は水星や火星と重なって、仕事や自己調整を表す6ハウスにあります。

 仕事や自分自身に対して、追求したいことや粘り強く取り組みたいことが出てくるかもしれません。あるいは、今までの経験を活かし、新しいものを生み出そうと考え抜く感じもあります。

 月の葛藤、木星の拡大する力が影響するので、小さくまとまらず、今までの経験を踏まえ、新しい可能性を考えてみると、何か良い案が浮かびそうです。

 「受容」することから始まることがあります。
 蠍座は、何もかもを飲み込み、最後は手放す辛さを味わうサインですが、「受容」する力があるからこそ、今までの自分とは違う自分に生まれ変わる経験もできます。

 手放したいこともあるかもしれませんが、拒否を示すのは後からでもできます。

 色々な可能性を見つけるためにも、今は、様々な経験を活かし、繋がって前に進むことを考えてみるといいでしょう。

新しい価値が生まれるかも。

 ちょっと不思議な流れです。
 下弦の月以外にも、ミスティックレクタングルと呼ばれる「創造性」を発揮するアスペクトも出来上がっています。順行に戻ったばかりの土星は10ハウスでノンアスペクトです。

 もし、大きく一歩を踏みだしたいなら、今までのこだわりを捨てるといいでしょう。
 切り捨てたい、手放したいと思うことにも可能性はありますし、こだわっているからこそ見えないこともあります。

 白と黒だけでは見えないものがあります。
 グレーを楽しむとまでは言いませんが、一歩引いて付き合うぐらいの気持ちを持ってみると、何か違う世界が見え始めそうな。

 そんな可能性を感じさせる下弦の月となっています。

 ご参考までに。

 福本泰子
 


 

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